ほぼ路線バスの旅
ミラボー通りど真ん中に鎮座している噴水
2017年11月下旬。まったく知識がない超オフシーズンの南フランスを、無謀にも路線バス×のべ15本+タクシー3回で巡った。
知識がない故に、識者のコメントや絵本でひかかったところを行き当たりばったりでチョイスしたから、模範的な観光コースではないよ。
拠点のエクス・アン・プロヴァンスへは、ロンドン経由でマルセイユ空港からバスで向かった。
マルセイユ空港のターミナルを出たらすぐにチケット販売所があってバス停があって、エクスへGO!のはずだったのだが、建物を出ても、さっぱりわからない。ターミナルに沿って延々歩いていると、なんとなく人だかりがあって、その向こうにバスが見える。気がする。
人のいる窓口で乗車券を購入したかったが、あまりの長蛇の列にめげて券売機で購入。往復だと2割引きなので何日間有効か確認したかったのだ。不明のため、片道乗車券を購入。あとで、チケット(もちろん往復切符も)は1か月有効だとわかった。
エアポートバスは、バスのおなかに荷物を積み込めるが、日本のようにドライバーがサポートしてくれない。自分で頑張る。エクスは若者が多いので、混雑するときは荷物の場所確保の戦いが大変らしい。
エクス・アン・プロヴァンスは、泉の町。
観光案内所でくれる 観光案内には、噴水MAPもあるくらいなので、とりあえずMAP掲載の噴水を巡ってみる。
もっとも大きいロトンドの噴水は大きなロータリーになっていて、キラキラのイルミに覆われる。
噴水というより苔むした岩の下に水が溜まっている状態のところもある。
この岩噴水は、目抜き通りのミラボー通り中央にあって、立派にロータリーの役目を果たしていた。そして、
場所とフォルムが人気なのか、たくさんの人が撮影していた。
岩噴水の上には、なぜか高い確率でハトがいた。
苔だけでなく葉っぱも生えている。このまま育って、巨大なマリモみたいになるんだろうか。
旧市街の迷路の中に、ふいに噴水が出現する。
噴水自体が憩いの場だったり、恋人をとっちめたりする場になっている。
噴水は、古くからある地域だけではなく、マザラン地区の高級住宅街にも、存在する。
苔むしではなく、えらい人の像やオブジェ系だ。
ミラボー通りの北側エリアの旧市街は迷路みたいなところに、小さな店舗がたくさんある。
オリーブ、ラベンダーなどの専門店。いかにも土産物屋なのは、サン・ソヴール大聖堂の近くでしか見かけなかった。
きれいでおしゃれなショップ写真は、巷にあふれているので、そちらにお任せします。
ミラボー通りの南側、マザラン地区にある映画館。日本のように派手な看板が乱立していたりしないので、建物の前に来るまで、映画館だとわからなかった。
住宅街の歩道で、若い女性がなにやら必死に訴えている。
どういう仕組みかは不明だが、道路の真ん中から通行止め用の杭がせり出してきて、彼女の車のバンパーに食い込んだようだ。怖いね。
バイクは通れる。
ド派手なレッカー車が出動していた。
事故のあったマザラン地区は碁盤の目街路の高級住宅街で、旧市街と違って静かで人通りも少ない。
居心地がよいのか、多くの住宅の玄関に高校生が座り込んでなにやら食べていた。他人の家だよ。玄関を開けたら若者がふさがってたりするので要注意だね。
エクス・アン・プロヴァンス市庁舎前の広場の売店前にガチャガチャがあった。中身は無難にキャラクターのフィギュア。エクスっぽくないが売れるのだろうか。
ミラボー通りから旧市街側にちょっと入ったところに、アパートを借りた(Lumineux à 100 m du C. Mirabeau 7泊 7万5千円くらい)。広いLDKとベッドルームとバスルーム。4人分のベッドがあってWiFiもばっちり。 スーパーも隣で食材調達に便利だったが、上階はカーテンを使わないようで、キッチンからは向かいの部屋がまるみえだった(逆も、だよね)。 収集は毎日なのに、隣人は外に出しに行くのが面倒なのか、ゴミ袋が窓の外に増えて行った。
部屋は4階でエレベータはなし。天井が高いので階段が長い。
玄関の内側で階段の照明を点灯するのだが、部屋のドアの開錠にで手間取っていると容赦なく真っ暗になってしまう。
ドアの鍵には苦労したので、制限時間をクリアするのが大変だった。
フランスでチェーン展開している巨大なスーパー MONOPRI。
パリの店ではおしゃれなキッチングッズが溢れていて思わず衝動買いしたのだが、エクスの店はフツーの雰囲気のスーパーマーケットだった。
地下に食料品、地上階はコスメや衣類、おもちゃなど、日本の大型スーパーと同じ構造だ。
レジ袋が有料な代わりに、いろんなデザインのショッピングバッグが1.5€で売られていた。
食材も総菜も豊富にあった。
こんなに野菜があふれているのに、レストランのコースメニューやホテルの朝食ブッフェでは、なぜか野菜をみかけなかった。
果物は出てくるが、野菜はあまり食べないのだろうか?
地元の学生に連れて行ってもらった、ロトンド噴水地下道にあるクレープ屋さん Crepes a Go Go。この街では珍しく行列のできていた。
ここはやはり、ご当地名のクレープ「ロトンド」。中身は見えないが、ソーセージとチーズでずっしりだ。
アヒル料理のレストラン「ジャクー・ル・クロカント」は、ロトンドに近いミラボー通りの路地裏にある。開店と同時に地元客ですぐ満員になってしまった。
ガイドブックでは見かけない店だったが、まさかの日本語メニューがあって大助かり。フランス語の単語がわかるだけではちんぷんかんぷんだもん。
店のお姉さんが、日本人ということで興奮していたので何事かと思ったら、日本語メニューが使えてうれしかったみたいだ。常連客が作ってくれたのかな。
といっても、肝心の料理名の意味はGoogle先生のお世話になった。
前菜からボリュームたっぷり。そして、フランスの飲食店で初めての生野菜だ。
メインディッシュのアヒルのあぶり焼き。
ローストビーフみたいな見かけだね。あっさりしています。
メニュージャクーは、デザートもついて 39.5€。
エクスの旧市街のパニーニ屋さん。これをランチ代わりに食べ歩く。
ブーランジェリーがたくさんあって、こんなスイーツが並んでいる。どこも定番が並んでる。
11月下旬なので、クリスマスの準備が大事。
ドンキの店頭みたいだが、エクス・アン・プロヴァンスの屋台です。
ちゃんとコスプレ用のミニドレスなんかもある。
クリスマス・マルシェは、ミラボー通りの南側で朝から開いてます。クリスマスグッズやクリスマスのお菓子のほかに、エクス・アン・プロヴァンス名産品の屋台も並ぶ。
これは、巨大なパンケーキみたいなもの。
オリーブの木で作られた食器や道具。オリーブの香りのなめらかな風合いの作品が、どれもセンスがよくて欲しくなってしまう。
ラベンダーの屋台は大人気の人だかり。
怪しいクリスマス飾り?
夜はイルミネーションが加わって、よりクリスマスっぽい雰囲気に。
ロトンドの広場にちょっと怖い雰囲気の遊園地コーナーがある。これ、ほんとに子供向けなのかな?
カリソン。エクスの伝統的なお菓子。
クリスマス・マルシェに出店していたのは、1874年創業の老舗レオナール・パルリ。店にはセザンヌも訪れていたそうだ。
カリソンは、スーパーMONOPRIにも専用のラックがいくつも設けられているほどメジャーなお菓子みたいだ。日本では見かけないけど、エクスではお茶の友?
大きな銀行のようなエクス・アン・プロヴァンスの観光案内所の玄関サイドでなにやら工事中。
昼間から何をやっているのかな。
クリスマスのイルミネーションを飾り付けていたのでした。 イルミネーションは、飾りが目的の日本のほうが気合が入っているね。
旅程メモ:
11/17(金)
1.飛行機 JL041 マイル
羽田(HND) ⇒ ロンドン(HSR)
2.飛行機 BA368 ¥11990
ロンドン(HSR) ⇒ マルセイユ(MRS)
3.バス Cartreize40 8.6€(往復だと13.8€だった)
Aéroport ⇒ Aix-en-Provence
11/24(金)
1.バス Cartreize40 8.6€
Aix-en-Provence ⇒ Aéroport
2.飛行機 BA367 ¥11990
マルセイユ(MRS) ⇒ ロンドン(HSR)
3.バス シャトルバスHotel Hoppa 5£?
ヒースローT3 ⇒ ルネッサンスホテル
11/25(土)
1.バス シャトルバスHotel Hoppa 5£
ルネッサンスホテル ⇒ ヒースローT3
2.飛行機 JL042 マイル
羽田(HND) ⇒ ロンドン(HSR)